|
市の財政が破綻して、長い再建への道を歩んでいる、北海道夕張市。 夕張といえば、全国的に有名な夕張メロンがある。 かつては炭鉱で栄えた町も、時代の波に飲み込まれ、炭鉱は次々に閉鎖、危機感を募らせた市の関係者は、観光都市への転身を図るべく多大な開発投資を行うも、ことごとく失敗。ついに多大な債務超過により、平成19年3月より国の管理下のものと再生を図る、財政再生団体になってしまったという経緯がある。 この町の再生計画のひとつに、「ゆうばり映画祭」という企画がある。 この映画祭ももともとは市が企画運営していたものだが、財政破綻とともに中止。 現在は市民の手で自主的に運営されている状況である。 それでも、そうした地道な積み上げがきっと未来の夕張市を作っていくのだと思っている。 さて、夕張といえば思い出すのが映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」である。 この映画、大学生の頃に初めて観て非常に感動した作品で、マイベスト映画5本の指に入る名作である。 不器用な生き方しか出来ない高倉健演じる主人公の勇作、失恋がきっかけでやけになり北海道に車の旅にやってきた欽也(武田鉄也)と、やはり傷心旅行で一人北海道にやってきた朱美(桃井かおり)の三人が、広大な北海道を舞台に繰り広げる愛の物語である。 特にエンディングの夕張市の炭鉱町の長屋での黄色いリボンのシーンは涙なくして観られない。 イージーな恋愛が主流の現代にあって、ピュアで愚直な恋愛は昨今の風潮からすると敬遠されがちだが、やはりこういう映画を観るとそこに本物の何かがあるような気がしてならない。 まさに時が経っても色あせることのない、時代を超えた名作だと思う。 そんな宝物がある夕張市もきっと明るい将来がやってくるだろう・・・ そんな夕張市に今でも現存している、「幸福の黄色いハンカチ思い出広場」へ足を伸ばしてきた。 さすがに映画公開時から30年以上が経過しているので、周りの景色はすっかり変わってしまっていたが、ラストシーンで使われた長屋の建物はそのままの状態で保存されていた。 建物の中は3つのセクションに分かれていた。 最初の部屋には、映画で使用された真っ赤なファミリアが展示されており、その部屋中いたるところに黄色い紙でメッセージが貼られていた。まさに黄色いリボンの部屋である。メッセージには夕張市の再建を願うもの、個人的な願い事、映画への思い入れ等、さまざまな人たちの熱い思いが無数に飾られていた。小さな空間だけども、その中に秘められたものすごいエネルギーを感じて取ることができた。 隣の部屋は、映画のストーリーや、名場面がパネルで展示されていた。一番奥には、高倉健と賠償美津子演じる夫婦のレプリカが映画の場面の舞台セットとともに飾られていた。 裸の白熱電球、ちゃぶ台、擦り切れた畳やふすま、煙突つきのストーブ、ワンドアの冷蔵庫・・・どれも古き昭和の時代を感じさせてくれるものばかりである。 厳冬の暗く辛い北海道で暮らす厳しさが伝わってくるようだった。 そして、建物の外には、そうこの物語のシンボルである黄色いハンカチが無数にたなびくこいのぼりの竿が飾られていた。映画のときと位置関係が若干違うように感じられたが、脳裏にはあの感動のシーンが鮮明によみがえってきた。 この地に寄れただけで今回の北海道旅行はもう十分満足であった(^^♪ ちなみにこの「幸福の黄色いハンカチ」、原作国のアメリカでただいまリメーク版が製作中で、日本でも来年に公開予定である。 幸福の黄色いハンカチ 松竹ホームビデオ 2008-01-30 ユーザレビュー: 日本最高のロード・ム ... 子供ができたらこんな ... 健さんはもちろん、武 ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ |
| << 前記事(2008/09/02) | トップへ | 後記事(2008/09/10)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
いつの間に夕張に・・・ |
わか 2008/09/04 22:20 |
夕張は北海道でも少し内部で、しかも観光のメインルートから外れているので、何かないと寄らないエリアのような気がしました。小さな寂れた感じの町だったけど、それがかえって郷愁をそそって素敵でしたよ。 |
たぬぽ 2008/09/08 20:45 |
| << 前記事(2008/09/02) | トップへ | 後記事(2008/09/10)>> |